HISTORY
HISTORY
タケダ牧場の歴史は、創業者の武田正吾が戦後に酪農業を始めたことからスタートしました。
当時は酪農業を営みながら、畜産の技術指導員として多忙な日々を過ごしました。戦前の白老町は軍用の馬産地として有名でしたが、戦後に軍用馬の需要が減ったことにより、馬に代わる新たな産業を模索していました。当時の町長である浅利義一氏の英断で、白老町は島根県から和牛を導入することになりました。
昭和29年に北海道へ初めて和牛がやってきました。
初めて和牛を見た時、なんて美しい牛なんだと感動し、和牛に魅了されたそうです。和牛の魅力に取りつかれ、島根県や兵庫県に汽車で何度も足を運び、和牛のこと、飼育方法や血統を先人から学び、白老町へ和牛が定着する基礎を作りました。
タケダ牧場は北海道で最も歴史のある和牛牧場の一つです。
タケダ牧場は島根県と兵庫県から導入した母牛を基礎として現代にまで至ります。体格が大きく乳量が多く子育てが上手な島根系の和牛に、肉質に優れた兵庫県の田尻系と熊波系の3系統を上手に交配することで、タケダ牧場独自の優れた牛群が完成しました。
タケダ牧場は1984年に白老町に「牛の里」という精肉店兼レストランを開店しました。精肉店を開いたことで、自らが育てた牛肉の肉質や、脂質が、手に取るように分かるようになりました。そして、より安全で美味しい牛肉を生産することを目指して、飼育管理や飼料の配合といった細部までこだわるようになりました。
現在、5頭の種雄牛と120頭の繁殖雌牛から、子牛を生産して、育成から肥育、精肉店からレストランまで一貫して行っています。
また、給与する牧草の大部分は自分たちで生産しています。肥育牛に与える飼料も原料からこだわり、自社牧場で加工して自家飼料を作り与えています。
タケダ牧場では、広大な牧草地に牛たちが自然に近い環境で伸び伸びと暮らしています。タケダ牧場は、変わらない情熱で、牛にやさしく、美味しいお肉を生産しています。